Pinned Tweet
Replying to @Infinity_topoi
Mathpediaは皆さまからの支援によって運営されております。寄付いただいたお金は記事内容の充実や編集人員の拡充に用いさせていただきます。
math.jp/support
そうですね。自分みたいにフロンティアAIにドカ課金してリセット乞食までしている人間は忘れがちですが、ChatGPTですら週間利用者9億人超に対して有料個人契約者は5,000万人超という規模で、大半の人は無料で使っているんですよね。
スマートフォンは多少高くても手放せない生活必需品になりましたが、AIは果たしてそこまでの存在になっているのか。
今のフロンティアAI開発競争をスマホに例えるなら、16段階に全方向折り畳み可能で、カメラが30個ついていて、メモリが2TB、8K動画を20画面同時に再生できるような超高性能スマホを、何十兆円もかけて開発しているようなものなのかもしれません。
技術的にはものすごいけれど、ほとんどの人は今のiPhoneやGalaxyで十分だし、そんなものを渡されても使いこなせない。なんならAQUOSで十分という人だって大勢いるわけです。
AIも同じで、多くの人にとっては無料プラン程度の性能で十分で、今後は普通のPCで動くオープンウェイトモデルでも相当部分を代替できるかもしれません。
一方で、フロンティアモデルの開発企業は、その高度な能力が社会で実際に使われ、十分な対価を生み出さなければ巨額の開発投資を回収できません。
しかも、その将来の需要を期待して、既にモデル開発企業だけでなく、サプライヤーや投資家、金融機関まで巨額の出資・負債・長期契約を積み上げてしまっています。もはや「採算が合わなければ潰れても大丈夫」と簡単に片付けられる規模ではないんですよね。
AIが便利で、今後も広く普及していくこと自体は疑っていません。ただ、AIが普及することと、最先端モデルの開発に必要な巨額の投資を正当化できるだけの有料需要が生まれることは別問題です。
結局、問題はAIを何人が使うかではなく、どれほど高度な性能が実際に必要とされ、そこに誰がいくら払ってくれるのか、ということなんだと思います。
その感覚も分かります。
そもそも数学科で扱う純粋数学でも普通に具体的な計算はしますし、数学科の大学院生くらいになると、本人が「計算が苦手」と言っていても、高校数学や大学初年級程度の計算ができない人はあまりいないと思います。
世間一般では「計算が苦手」というのが、文字通り「数字を見るだけでアレルギーが出る」というくらいの意味だったりもするので、さすがにそこまで含めて比較すれば、数学科の人は十分に数字に強いでしょう。社会で使う程度の数学であれば、普段扱っていなくても、少し考えれば理解できることが多いと思います。
ただ、それだけに、現実社会の具体的な数字や規模感についての知識をもっと身につければいいのにな、と感じることも多いんですよね。
数学科の人は、ある分野では驚くほど高度な知識や能力を持っている一方で、別の分野については驚くほど知識が乏しかったりする。そうした能力のアンバランスさが一つの特徴だと思っています。
しかも、数学科出身者はそもそも人数が少ないので、周囲もその特殊性をなかなか理解できないし、本人自身も、自分が何に優れていて、何が足りず、何を補えばよいのかを十分に把握できていないことがあるように思います。
その辺りもあってか、数学科の進路というと、研究者や教員、クオンツ、アクチュアリーなど、数学を直接使う専門職くらいしかないのではないか、という少し視野の狭い捉え方になりがちな気がします。
でも、数学を学んで培った能力というのは、必ずしも数学を直接使う仕事でしか活かせないものではないはずです。現実社会の知識や定量感覚を一から身につければ、もともとの数学的な思考力と組み合わさって、様々な分野で大きな強みになり得ると思います。
実際、そうした自分の強みと弱みを理解して、専門外の知識も積極的に吸収してきた人の中には、抜群の「数字への強さ」を発揮して、非常に優秀なビジネスマンになっている人もいます。
せっかく高度な数学を学んで培った能力があるのに、その能力の活かし方まで狭く考えてしまうのは、なんだかもったいないなと思うんですよね。
これもよくある藁人形論法ですね。AIがなくなるなんて誰も言っていないんですよ。
AIという技術が極めて面白く革新的なものであることと、その開発・運用に必要な巨額の費用を正当化できるだけの経済的合理性が成立することは、全く別の話です。
「ITバブル崩壊後もインターネットは成長した」という反論もよくありますが、当時は通信業界が巨額の過剰投資による損失を引き受けた一方、数十年にわたって利用できる光ファイバー網が社会に残りました。
一方、今回のAI投資の中心にあるGPUは経済的な陳腐化が速く、電力・冷却費用も継続的に発生します。しかも、次世代AIの開発には巨額の追加投資が必要であり、仮に現在の過剰投資の損失処理が終わったとしても、その後の開発費や設備更新費を誰が負担するのかという問題が残ります。
したがって、AI開発企業が破綻しても、後発企業がモデルやインフラを安価に買収して事業を引き継げばよい、という単純な話でもありません。買収価格がいくら安くなっても、膨大な推論需要を支える運用費や設備更新費まで安くなるわけではないからです。
現在のような採算を度外視したサービス提供は持続不可能であり、いずれユーザーにも経済的合理性に見合った負担が求められ、今起きているような改悪どころでは済まない条件悪化が起きるでしょう。
もちろん、国防など採算性だけでは判断されない分野では、国家の支援によって最先端AIの開発が続くかもしれません。しかし、それは一般消費者が安価に利用し続けられることを意味しません。
結局、AIバブルの崩壊によって失われるのは、AIという技術そのものではなく、最先端AIが進歩し続け、その恩恵を一般大衆が現在のような安価な条件で享受し続けられるという期待の方なんですよ。
元のツイートの意図からは若干ずれてしまうのだけど、こう書くと不思議に思われるかもしれないが、数学者や数学科の学生は、実はあまり「数字に強くない」という印象がある。
一般社会でいう「数字に強い」というのは、経済統計をはじめとする様々なデータや数字が頭に入っていて、世の中の物事を具体的な数字や規模感をもって捉えられることを指す場合が多い。
例えば、商社マンが「自分なんて数学は四則演算くらいしか使っていない」と自虐的に話すことがあるけれど、そういう人たちは各国の人口や経済規模、産業構造、商品の相場、事業に必要な投資額などについて幅広い知識を持っていて、初めて聞く話でもおおよその規模感を掴めたりする。
これはビジネス感覚というか、広い意味での常識に近いものだけれど、社会で「数字に強い」と評価されるのは、むしろこういう能力なのだと思う。
一方で、いわゆる現代数学というのは、ある意味で極めて形而上学的な営みであって、世の中に何がどれくらい存在しているか、何にどれくらいのお金がかかるか、といったことには、そもそもあまり関心がない。
むしろ、そうした世俗的な関心から離れ、抽象的な構造や論理そのものを追究できるところに、数学という学問の魅力がある。
だから、数学を専門にしている人が現実世界の具体的な数字や規模感に必ずしも詳しくないというのは、考えてみればごく自然なことなのだと思う。高度な数学を扱えることと、現実世界についての数量的な知識が豊富であることは、そもそも別の話なのだから。
そう考えると、企業が「数学に強い人材が欲しい」と考えて数学科の学生を採用してみたものの、「なんか思っていたのと違う」となることがあるのも、こうした言葉の意味の違いによるところがあるのかもしれない。
「数学に強い」と「数字に強い」は、言葉としてはよく似ているけれど、実はずいぶん違う能力なのだと思う。
そして、世の中で求められているのは、多くの場合、後者なんだよな。
「ITバブル後もインターネットはなくならなかった」「国家戦略なので国が救う」みたいな既に出涸らしつくした典型的な誤謬を取り出して仲間同士でヨシヨシしあっていても、今日も容赦なく株価は下がりAIバブルは終焉への歩みを進めている
AI兄さん🥺
AI企業の財務不安の話をすると最悪国営化されるから大丈夫だという人はむちゃくちゃ多いんですが、それはPalantirみたいな軍事用途の(コストを度外視できる)AI需要が何かしら残るだろうというだけで、軽自動車の値段でフェラーリを配りまくってるような今の大衆向けAIサービスを国が税金を投入してまで維持する理由は全くないので、よくある誤謬だと思います。
国家戦略というと打出の小槌のようにお金が出るように勘違いしがちですが、国家がお金を出すのは基本的にはそれに見合うものだけなので、「大衆向けChatGPTサービスのために増税します」が今の社会で成立するとも思えません。国家の要人だけが超高性能モデルにアクセスできて、一般庶民は飛車角落ちのオープンモデルをこそこそ回すくらいが関の山じゃないでしょうか。
その「国家戦略」の中に数学の研究が組み込まれて、例えばTop Tier大学の研究者はフロンティアモデルにアクセスできて最先端AIで研究できるような世界があれば分かりませんが。その場合数学研究がモデル勝負になってしまい公平性は著しく失われて、その椅子に座れるか否かで数学者のキャリアは大きく左右される格差社会になると思いますが。ただ、今までもたいして純粋数学は資金が投じられてこなかったので、国家戦略化するという期待を持つ方が難しいと思います。純粋数学は残念ながら別にお金を生む何かではないですからね。
非合法マネーで云々という話はよくわかりませんでした。非合法な手段も含めてコソコソお金を集めて、データセンターの維持費を賄うんですか…?
一年もたへんかったか…
Introducing Prism, a free workspace for scientists to write and collaborate on research, powered by GPT-5.2.
Available today to anyone with a ChatGPT personal account: prism.openai.com/
AIによってキャリアに不安を持つ数学系の学生や研究者と話していると、経済情勢に疎い人が多いので足元のAI開発企業の苦しい懐事情もよく分かっておらず、正直必要以上の不安感を感じている印象を受ける
ここ数年の爆発的成長が結構「トラウマ」のようになっているのかもしれないが、既に財務面では相当ターニングポイントは過ぎており、ここから先はモデルの開発もサービスの維持もそう簡単にはいかないフェーズであるという事は念頭に置いといてほしい気持ちはある

















