キルヒアイスの倫理観は好きだけど、彼の存在さえあればラインハルトが道を誤らなかったという解釈には違和感がある。優れた君主が善良な友人の助言によってのみ倫理性を維持できるなら、それは統治制度として相当に危うい。個人的な友情に国家の良心を依存させてはいけないと思う。
オーベルシュタインが先天性の障害によって差別を受けてきたことは、彼の思想形成を考えるうえで重要だと思う。でも、その経験を理由に彼の加害性まで免除するのは違う。差別された経験を持つ人間が、別の誰かを踏みにじることもある。被害者性と加害者性は普通に両立するんだよね。
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Replying to @Ohirune_Gryphon @graveofethics
連投失礼します。今更気付きました。
「誰もが憧れる少年の光あふれる夢と希望」は「誰もが目を背ける覇者の陰惨で非情な現実」の前に、やはり敗北せざるを得ないのか…と落涙する寸前に、前者が永遠の存在になったことで「勝負なし」になるんですね。とても残酷ですが、これは救いなのかもです…
墓標 retweeted
Replying to @graveofethics
「少年の純粋な夢」と「覇者の非情な陰」のそれぞれが別の人格をまとって具現化している。確かにどちらも正しいが、両者は決して相容れない。この二人の間をラインハルトも読者も揺れ動くのは、物語前半の大きな魅力だと思うのです☺️
オーベルシュタインを擁護するときに「彼がいなければもっと多くの人間が死んでいた」と言うのは分かるけど、その反実仮想を確定した事実のように扱うのは危険だと思う。実際に死んだ人間の数は確認できても、彼の政策によって救われたはずの人間の数は検証できないので。
オーベルシュタインの最大の欠点って、他人の感情を理解できないことではなく、他人の感情を政治的判断において考慮する必要がないと思っているところじゃないかな。自分の合理性が他人の人生より優先されるべきだという確信は、私利私欲がないからといって正当化されるものではない。
ヴェスターラントについて、オーベルシュタインが結果的に何億人を救ったとしても、あの時点で死ぬことを強いられた人々には何の関係もないんだよね。将来の平和を理由に現在の犠牲を正当化する論理、そこに彼の政治思想の暴力性があると思う。









